成長株(グロース株)投資を選ばなかった4つの理由

現在、バイアンドホールドでインデックスファンドと米国株を買っては持ち続けています。

投資手法やアセットアロケーションについて調べながら投資をやっていって今の戦略に落ち着いていますが、今やっている投資戦略以外の手法について書こうかなと思います。第1回目は成長株(グロース株)投資についてです。

まず一般的に、投資というとギャンブル感覚で一発当ててやろう!というイメージだと思います(特に女性だとそのイメージが強く、投資に対するイメージは悪いそうな)。株については10倍株(テンバガー)がまれに出てきたりして、あのときに100万円投資していれば今頃1000万円になってたという話もネット上や書籍でよく見ました。こういった株を見つけに行ってそこに投資するのが成長株投資です。

代表的な手法としては、チャートを使う戦略、ファンダメンタルを使う戦略、チャートとファンダメンタル両方を使う戦略があります。具体的には、チャートを使う戦略についてはカップ・ウィズ・ハンドル等、この型を形成していればこれから株価が上がってくるから買いといった判断をするといったものです。ファンダメンタルを使う戦略は四季報やIR情報、最新ニュース等を使って会社の業績等から判断する戦略、あとこれら2つを組み合わせたりする手法があります。


これらの手法でそれぞれ成功している投資家がいるにはいます。それでも自分はその戦略での投資はやめにしました。理由は4つあります。


1つ目:時間・体力・気力・集中力が足りない

「短時間で稼ぐ!」といった文言が書いてある書籍は玉石混交ですが、玉か石かにかかわらずどの書籍に書いてある手法も自分にとって時間と体力が必要で、他のことへの影響は避けられない状況でした。時間については朝起きてすぐチャートやらファンダメンタルや最新のニュースを確認して買うかどうか・売るかどうか判断して注文を入れて会社へGO!という流れか、終電近くの遅い電車で帰宅してグロッキーな状態でチャートなど確認すべきものに一通り目を通し注文を入れてから寝る、という流れの2通りが考えられたのですがどちらも体力・気力・集中力が追い付かなかったためやめようかなと思いました。作業に慣れればどんなことも大したことない、という意見もあるかもしれませんが、自分の場合は「社会人始めてから仕事に慣れたから疲れなくなった」という経験が全くないため慣れによって負担が軽減されるということは期待できないので疲れない戦略を取る必要がありました。


2つ目:勝率が低い

成長株投資の場合、調べたものについては勝率2割以下で、1勝でのリターンを大きくすることでトータルをプラスにもっていくという方針でした。特に、初めのうちは負け続けるし、勝てるようになったといっても勝率2割程度しかなく、練習通り・戦略通りやっていたとしても結果がついてくるという保障もなくただの徒労で終わるのではないか、時代によって合う・合わないがあってその戦略はもう古いから通用しないのではないかという戦略に対する不安感がぬぐい切れなかったです。あと、株価の上下で一喜一憂してしまうくらいなのでメンタル面で問題が出そうでしたw


3つ目:手法が具体的に見えて曖昧なものばかりで信用しきれるものがなかった

特にチャートを使った戦略ですが、ある型を形成しているかどうかの判断や線を引いてここが底値で云々、という判断が具体的な数値を使わずにやることが多く、同じ手法で投資をやっていたとしても人によって判断変わるんじゃないかと思うことが多々ありました。また、この値がこうだったら株価が上がる、といったことを示してくれる絶対的な指標は存在しないため本当に信用しきっていいのかなー、と思いました。ファンダメンタル…とは違うかもしれませんが自分がその会社の事業が理解できるかどうか、というチェック項目が成長株投資の書籍には大抵書いてあるのですが、こういった項目も曖昧ですね。自分がよく知っていることでも他の人が知っているかどうか判断を付けることは困難ですし。


4つ目:バリュー戦略の方が成功している著名な投資家が多い

ベンジャミン・グレアムやウォーレン・バフェット、ジェレミー・シーゲルの著書では手法は違うものの、それぞれのバリュー戦略がベストといった趣旨の記載があります。それと合わせてグロース株投資の問題点を記載しています。詳細については後日別記事でまとめる予定です。いつになるかはわかりませんが^^;


以上、成長株(グロース株)投資には手を出すのをやめた理由でした。成長株投資で成功された投資家たちは数多くの失敗や検証、調査・研究を行い、やっとの思いで資産を築いたのではないかと思います。なので、本記事は成長株投資では稼げない!という主張ではなくて、ただ単に自分に体力や時間、強靭なメンタル、的確な判断力がなく、1回ごとに損する確率が高い成長株投資が合わないと言っているだけですww


本来こういった記事は自分の戦略を挙げてから書くべき記事だったかもしれませんが、現在の戦略やアセットアロケーションについての記事は近いうちに上げられればと思います。

The Loser's Game is Afoot! ~市場にも仕事にも勝とうとすることは無意味である~

市場にも仕事にも勝とうとするのは無意味であるダメリーマンが、インデックスファンドと個別株にバイアンドホールドで投資してアーリーリタイアを目指すブログです。

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