タバコ嫌いがタバコ会社に投資する3つの理由

最初に断っておくと、自分はタバコが嫌いです。子供時代から花粉症持ちで、花粉症のときにタバコの煙が来ると目に沁みたり鼻に来たりして苦痛で、喫煙者に対し殺意が芽生えたことも…。

タバコの値上げや喫煙所がなくなるといった愛煙家にとって悲報なニュースがあったときは「ざまぁwww」と思ったりするくらいですね。

そんなタバコ嫌いの自分は今、PM(フィリップモリス)とJT(日本たばこ産業株式会社)に投資しています(BTI(ブリティッシュアメリカンタバコ)にも投資予定)。

大のタバコ嫌いである自分がなぜタバコ会社に投資しているかについて今回は書いていきます。


タバコ会社に投資している理由その1:高配当で、株価が安定しているから。

自分は資産を保全しつつ増やすことを目的として、投資をやっています。ある事業がどんなに素晴らしいことをやっていても利益が上がらなければ本末転倒で(ボランティアなら話は別)、利益を上げ続けている会社に投資したいと思っています。利益を上げ続けている会社の1つのカテゴリーとしてタバコ銘柄があります。そのタバコ銘柄の中で特に有名なのがPM(フィリップモリス)で、ジェレミー・シーゲルの『株式投資の未来』や海外株に投資している投資家ブログでも紹介されています。調べてみると配当利回りが高く、株価が落ちることはあってもなんやかんやで株価が戻ってきているためPMについては投資しています。

BTI(ブリティッシュアメリカンタバコ)も同様に高配当で、株価が安定していると判断したため投資する予定です。また、PMとBTIについては俗にいう「シーゲル銘柄」だそうで裏も取れています。

JTについては、もともとインデックスファンドと海外株だけに投資しようとしていましたが興味本位で調べたところPMに負けないくらい高配当で、配当金以外に株主優待もついてくるということで合わせて投資しています。

PM、BTI、JT以外にもタバコ銘柄はあるようですがこの3つに絞っている理由は後述します。


タバコ会社に投資している理由その2:タバコは価格弾力性が低いため

初めに価格弾力性とは何ぞや、というところから。

価格弾力性とは、価格の変動によって、ある製品の需要や供給が変化する度合いを示す数値。需要の価格弾力性の場合は、需要の変化率/価格の変化率の絶対値で表される。


この値が1より大きいと「弾力性が大きい」といい、1より小さいと「弾力性が小さい」という。価格弾力性が小さい場合は、価格を変更してもほとんど需要は変化しないが、価格弾力性が大きいと、価格が変わると需要が大きく変化する。通常、コメや野菜などの生活必需品は価格弾力性が小さく、宝飾品などの贅沢品は価格弾力性が大きいといわれる。

価格弾力性とは|MBAのグロービス経営大学院より)


昔タバコは330円(もっと安かったかも)で、今は440円と高くなっていますが、

(※銘柄によって値段が変わるかも知れません。値段が不正確なのは悪しからず^^;)

それでも喫煙所から人がいなくなることはありません。日中であれば大学だとか職場だとか駅周辺の喫煙所を見ると誰かしらタバコを吸っているはずです。自作とかしない限り(そもそも自作できるのか?)どこかでタバコを買っているわけですから、最近は喫煙者数が減っているとはいえ喫煙者がいる限りタバコを生産しなくなるということはしばらくないと考えられます。

また、ファイザーの「すぐ禁煙.jp」によると、2009年に禁煙を始めており、2010年に行った調査の前の少なくとも6ヶ月間は喫煙していない人は6.2%禁煙の成功率はかなり低いです。禁煙の成功率が低い原因はニコチン依存症で、ニコチン依存症から抜け出すのは、ヘロインやコカインをやめるのと同じくらい難しいといわれています。そうなると値上げがあったとしてもタバコを買い続けるだろうと考えられます。

長々と書きましたが、以上のことを一言で「タバコは価格弾力性が低い」と言っています。


タバコ会社に投資している理由その3:電子タバコの普及

電子タバコが昨年あたりから普及しています。職場でも何人か電子タバコを使っています。使用感としては一回一回タバコを吸うまでの手順(専用の箱にタバコを入れて一定時間加熱、十分加熱できたらタバコを吸う)やバッテリーの充電が面倒らしいですが、他の商品と同じように改善されて加熱時間は短くなり不満が解消されるかと思います。

電子タバコが普及していることがわかる記事がありましたので紹介します。

アイコス(IQOS)は日本だけではなく世界でも普及しつつあることが一発で分かるグラフ

アイコスはPMの銘柄です。それ以外の電子タバコはglo(グロー)、Ploom TECH(プルームテック)が有名で、コンビニでよく見かけられます。ちなみにgloがBTIの、Ploom TECHがJTの銘柄です。理由その1でこの3つに投資先を絞っていると書きましたが、その理由は電子タバコを出している会社だからです。

初めに書きましたが、大のタバコ嫌いのため煙の少ない電子タバコが普及して副流煙で苦しむことがなくなればいいなと思っています。店でも全面禁煙にすればいい、というかもしれませんがそうすると愛煙家が来なくなり売り上げが減って店がつぶれるリスクもあるのでそこまではしないほうがいいのかなと思っています。建前はこれくらいにして本音を言うと、以下のようなシナリオを期待しています。

  1. 煙が出ず周りの人に健康被害が出ずどこでも吸え、従来のタバコのようにニコチン摂取がうまくいく電子タバコが出てくる。
  2. その電子タバコならどこでも吸えるように法改正、または法の穴をつくように電子タバコを開発。
  3. 2.に加えて従来タバコ大幅値上げ、全面禁煙化。
  4. 愛煙家「(電子タバコに)切り替えていく」
  5. 電子タバコを扱っていないタバコ会社は倒産、電子タバコの会社の売上高・利益・配当は増加!

こういう風に子供じみた理想的で都合のいい話があることはないと思いますが、一応書いておきました^^; ただし、上記シナリオの1.だけは本気で期待してます(笑)


以上、タバコ嫌いがタバコ会社に投資する理由でした。

The Loser's Game is Afoot! ~市場にも仕事にも勝とうとすることは無意味である~

市場にも仕事にも勝とうとするのは無意味であるダメリーマンが、インデックスファンドと個別株にバイアンドホールドで投資してアーリーリタイアを目指すブログです。

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